日歯メールマガジン-[No.081 08/12/01]

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コラム<テイク・オフ>
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■日歯過年度未納会費を考える
 日本歯科医師会会計担当常務理事 高木 忠雄

 日歯の活動基盤は言うまでもなく会員が納入する浄財の会費による。然るに、
平成20年6月末現在で平成19年以前の未納会費が840人分、金額にして6668万円余
(現在籍会員407人分、3003万円余/退会者・死亡者・県外異動中退会者433人分、
3664万円余)が存在する。

 日歯定款第15条では、「会員が1年以上又は1年分に相当する会費若しくは負
担金を支払わぬときは、催告し、なお支払わぬときは、理事会の決議をもって
退会させることができる」と規定されており、さらに、日歯定款施行規則第6条
に「都道府県歯科医師会は、(中略)会費、負担金を受領するほか、その所属
する会員のために立替えて本会に送金するものとする」と定められているが、
過去に実行された例はないと聞く。

 これらの会員は、日歯の都道府県別会員数に数えられており、代議員数、会長
選挙における選挙人数の決定だけでなく、日歯会計で会費の10%を会員1人当たり
に3300円交付している都道府県事業助成金の金額決定にも含まれている。
 会計担当役員として、あえて問題提起する。会員の先生方、問題解決に向け
てのご助言、ご示唆をお願い申し上げます。

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JDAウィークリー
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■日歯レセコン基本契約書を決定 利用者負担は月額1万9800円に
 第9回理事会

 第9回理事会が11月27日、歯科医師会館で開催され、日歯レセコン開発委託
事業者であるNTTデータと交わす基本契約書を決定した。
 基本契約書には、医療情報及び医療情報処理の安全管理を始め、
サービス開始予定日やトラブル等の処理、月額費用、利用者数の確保に係る事項などが盛り込まれており、利用者が負担する月額費用は1万9800円(回線費用、プロバイダ費用等は除く)となっている。
月額費用は、平成22年度末以降のサービス利用者の
規定人数である3千人を超えれば、さらに下がることもある。

 サービスは平成22年1月4日から開始する予定。日歯レセコンは、レセコン未
導入会員の救済策として開発する。

健康寿命への橋渡し─めざそう8020!! 食べる喜びいつまでも─
 第29回全国歯科保健大会

 第29回全国歯科保健大会が11月22日、「健康寿命への橋渡し─めざそう8020!!
 食べる喜びいつまでも─」をテーマに、山口市民会館で開催され、歯科保健事
業に功績のあった個人55名・9団体に厚生労働大臣表彰を、個人43名・2団体に
日本歯科医師会会長表彰を行った他、第57回母と子のよい歯のコンクール優秀親
子6組を表彰した。
 また、シンポジウムでは、「食べる喜びいつまでも」をテーマに、「食を味わ
い・噛むことができる環境づくりをしましょう」「『歯が大事、口の健康が大事、
“食”が大事』…“食べる喜びいつまでも”」「歯を守ろう、口の健康を守ろう」
の3題の基調講演が行われ、健康長寿の達成に向けては、食べる喜びをいつまでも
保つことが重要である旨呼びかけた。
 なお、大会の最後に行われた「大会宣言」では、住民参加型の保健活動として、
新たな8020運動の展開に向けて努力することが力強く宣言された。

■“口腔機能向上加算”見直しへ
 社保審・介護給付費分科会

 社会保障審議会の介護給付費分科会が11月21日、都内の全社協・灘尾ホール
で開催され、現行では医療保険での歯科医療を受診している場合は算定できな
い「口腔機能向上加算」に対し、嚥下機能訓練以外の目的で歯科治療を受診し
ている場合は算定を可能にすることなど、次期介護報酬改定に向けた口腔機能
向上に係る報酬と基準の見直しの論点が示された。
 また、分科会では、口腔機能向上サービスの充実化により、誤嚥性肺炎の予
防や栄養状態の改善などの効果が見込まれることから、見直しに賛同し、充実
化・人材確保・報酬評価を求める声が多数上がった。

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お知らせ
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■「歯科補綴物の多国間流通に関する調査研究」へのご協力のお願い

 歯科技工物の取り扱いについては現在、患者への十分な説明のもと歯科医師
の歯科医学的判断に委ねられています。
 一方、海外で作製された歯科技工物については、その流通経路を含め、実態
が明らかになっていない部分もあります。
 こうした背景から現在、厚労省科学研究において全国の歯科医院を対象に実
態調査を行っていますが、回答提出は好ましくない状況にあります。
 つきましては、日歯において任意に抽出された会員の先生におかれましては、
上記趣旨をご理解の上、至急ご回答の程よろしくお願いします。

◇問い合わせ及び提出先
 〒951-8126 新潟市中央区学校町通2-5274
 新潟大学医歯学総合研究科口腔健康科学講座(予防歯科) 宮崎秀夫
 E-mail:hideomiy@dent.niigata-u.ac.jp
 (お問い合わせは、メールにてお願いします)