日本糖尿病協会「歯科医師登録医制度」

 日本国内には700万人を超える糖尿病患者さんがおられます。近年、糖尿病と歯周病の因果関係に関する論文が報告され、歯周病は糖尿病の腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、小血管障害に次ぐ6番目の合併症と言われています。また、歯周病がある糖尿病患者では、歯周組織の微小血管障害、歯周結合組織の代謝異常、免疫機能の低下や唾液の減少・口腔乾燥を発症する場合があります。
 昨今では糖尿病患者に対し歯周病の治療・管理を行うことにより、血糖コントロールが改善したとの報告がなされており、糖尿病(高血糖)と歯周病の間には双方向の関係があると指摘されています。

 このような中、日本歯科医師会は、国民病とも言われる糖尿病対策に寄与するため、日本糖尿病協会と連携し検討を重ね「日本糖尿病協会歯科医師登録医制度」を創設いたしました。
 「歯科医師登録医制度」の対象者は、糖尿病患者の歯科治療経験がある方、歯周病治療を積極的に実施している方で、日本歯科医師会および日本糖尿病協会の両会会員である歯科医師です。
 したがって、「歯科医師登録医」になるためには、日本糖尿病協会へ歯科医師会員として入会して頂くことになります。

 この「歯科医師登録医制度」では、糖尿病と歯周病に関する正確な情報知識を有するため、DVD研修会を受講しその認定を受けます(平成20年1月現在)。
 認定を受けた「歯科医師登録医」は、必要に応じて、糖尿病・歯周病を罹患している患者さんに対し、同協会を通じて「日本糖尿病協会登録医・療養指導医」を紹介するなどの医科歯科連携を行い、患者さんの糖尿病・歯周病の改善に務めます。
 前述の「登録医・療養指導医制度」は、糖尿病に関心をもつ医師が糖尿病治療の標準化を目指し治療の中断を防ぐとともに、療養指導支援など日本糖尿病協会の活動推進の重要な役割を担っています。
 よって、「登録医・療養指導医」から、歯周病を罹患している糖尿病患者さんを「歯科医師登録医」へ紹介するなどの医科歯科連携を相互に図ることを目指しています。

 次年度登録申込受付につきましては、平成20年4月より日本糖尿病協会で直接受付を行う予定でありますが、詳細につきましては調整中でありますので、ご希望の方は今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。
 なお、同協会のホームページ(http://www.nittokyo.or.jp/)では、同制度のご案内を掲載しております。


 前に紹介した日本糖尿病協会「歯科医師登録医制度」についての詳細です。
2007年度分の募集は終了しており、2008年度分は4月からの募集だそうです。
年会費が2500〜3500円かかります。

 歯科医院検索すると、福島県で4件、その内白河で2件が登録されています。ご立派!