金パラ価格高騰

金パラ価格の上昇が続いています。
金パラのことなら、DSC Office!(ドスコイオフィスと読みます)っていうことで、早速見に行きました。
http://aupd.dscyoffice.net/


2008年の金価格の見通し

 米ゴールドマン・サックス: 2008年の金価格の見通しを1オンス800ドルから915ドルに引き上げ。また2009年は852→870ドル、2010年は907→940ドルへ。

 2008年の915ドルは、1ドル100円で2942円、110円で3236円、120円で3530円。仮に110円の3236円で計算すると、0115の3180円の+1.76%となる。

 仮に3530円とすれば、パラジウムの価格が現状と同じ金額と仮定しても金パラ換算で22,360となる。

 22000円台といえばたしか2001年頃にあったような。それ以来の高値ですね。

今後の金パラ価格の動向

今週の金パラの上昇率は+7.8%。

金の上昇率は+2.9%であったが、パラジウムの上昇率が+15.2%と高かったのが要因である。

これは、南アフリカ電力需給の懸念から鉱山の操業に影響が出て、その思惑から白金価格が高騰してそれにつられてパラジウムの価格が高騰したものである。

実際今週の東京商品取引所のおけるパラジウムの取引量は、少ない日に比べると二桁増というにぎわいである。

アメリカのリセッション懸念から先日原油価格が反落し、それにつられて貴金属市場も小幅反落したものの、この先はやはり上昇トレンドと予想されます。

従って金パラ価格のいっそうの高騰が懸念されます。

まだまだ上がる気配なんだ・・・

平成19年金パラ会計決算

平成19年度の金パラ会計の決算が出ました。

保険点数集計 − 仕入れ価格 = で計算した金パラ収益は、金パラの高騰にもかかわらず、+4.3%の黒字を計上しました。平成18年は-0.0%でしたので上出来ですね。

なお、これは金パラの価格が下がった時にまとめ買いをしているため、随時仕入れよりも平均価格で約14.6%仕入れ価格を圧縮したために黒字になったものです。随時仕入れで対応すると、-10.3%と大幅な赤字なのです。このように、金パラの仕入れは大事ですね。

スゴイな、こう言う経営努力の姿勢。何もしないのと1割以上の差が出るんだ。

で、その金パラ価格変動のカラクリについてもDSC先生が言及しています。

金の高値と言うけれど

 金価格が高騰しているために金パラが値上がりしているとはいうものの、成分比率からすると金が12%、パラが20%ということで金よりもパラジウムの値動きの方が実際には金パラ価格には大きく影響するのである。0201現在、金価格は3,194円で、ほぼ史上最高値圏であるが金パラの価格は21,626円と平成13年1月29日の28,118円には遠く及ばない。

 なぜなら当時の金価格は987円であったが、パラは3,710円であったからである。現在の価格と比べると、金はほぼ3倍であるが、パラは1,372円で当時の1/3なのである。おまけに直近のパラの価格を比べてみても、現在の価格は平成19年10月15日の1,451円よりもまだ約5%下回っている。現在、投機資金は金に向かっているが、平成13年当時のようにパラに向かえば一段のパラジウム価格高騰が考えられ金パラのいっそうの価格高騰の要因になるであろう。

 しかし、中には金の投機資金がパラに向かえば金の価格下落を招き、総合的には金パラの価格高騰は無いという見方もあるが、金には年金基金やインド、中国と言った実需の需要がある。おまけに、パラジウムは取引量が少ないので少量の資金でも価格高騰が起きやすいという傾向がある。したがって、金パラの価格はトレンド的には上昇かと。

 ただ、一つ景気後退や、米大統領選挙後にドル高やインフレリスクの後退がおきれば貴金属市場全体の価格下落も十分に考えられるのである。さぁ、どうなるか?

そうなると、気になるのが4月からの診療報酬での金パラ価格のことです。これについてもDSC先生が昨年12月に書いております。

平成20年4月の金パラ改定

来春の金パラの改定点数は、660±5点くらいの予想です。
かりに660点だとすると、30gで19800円(税込み)
税引き価格で18857円となります。

まぁ、計算値での推測ではこのようになるわけですが、今までの経験則から言うと、5〜10点上回るかと思います。

診療報酬の金パラ価格の改定は6ヶ月おきに、前改定価格との変動率(10%以上開きがある場合)に行われます。その計算式は、かなり面倒だし、補正値がどの位かも分かりません。DSC先生を信頼しましょう(笑)。
それでも、「逆ザヤ」は解消されないことだけは確かなようです。漫然としていると、また1割の差が付くことになるということでしょう。